得する保険の相談

外貨保険に苦情が殺到するのが当然な理由

怒っている男

はじめに

2019年6月17日の朝日新聞に「外貨建て保険 苦情最多2500件」という記事が掲載されました。主に2018年に外貨建て保険に加入した人たちへの保険の販売員の為替リスクの説明不足でこのような苦情が多く発生しているということです。

しかし、あなたがもし外貨保険に興味があって、保険の説明を受けて加入した場合はあなたが保険を「理解した」として加入したことになります。

つまり、加入の申込書に記入して契約した時点で、あなたにも加入した一定の責任が発生します。

もし「保険」に入ることを目的にしていて、損をしたくない!という人は「外貨建て保険」に入らないという選択をするのが最もよい選択と言えます。

この記事ではそれでも「外貨建て保険」興味がある方に向けて、どのようなことを理解することが必要か、どのようなリスクがあるのかを解説していきます。

外貨保険を理解するには為替の知識が必要

外貨建て保険というものをあなたは、どのようなものだと理解しているでしょうか?

一般的な保険の販売員の説明は、

「昨今の普通の終身保険では利率が悪くお金を増やしづらくなりました、この新しい商品の外貨建て保険であればお客様にご選択いただいた外貨で、お客様のお金を運用し、将来の年金の準備として役立てていただくことができます」

と説明されるでしょう。

しかし、この説明には不足している点が多くあります。

外貨建て商品=為替リスクがあることをもっと強く伝える必要があります。

そしてこの為替リスクについて説明するためには、説明する側も話を聞く側もある程度為替の知識を有している必要があります。

そして、この為替が変動する要因としては

・金利

・国際収支

・一物一価の法則

など金融関係で働いている人以外に関わりのないような言葉を理解する必要があると思います。

保険を売る側の人間も為替を理解している人は少ない

もちろんあなたや他のお客さんもこのようなことを知らなくて当然です。

しかし、ここで問題なのは保険を販売する側がこのようなことを全く知らないままにこの商品を販売している点です。

興味のあるかたは保険の相談できるところに行って、担当者に「外貨建て保険に興味があるんですけど、為替のリスクってなんですか?」

と聞いてみてください。スラスラ納得のいく回答をしてくれる人は10人に一人もいないでしょう。

申し込まないという決断も必要

説明する人も申し込む側も理解できていない保険

それが「外貨建て保険」であることがお分かりいただけたと思います。

もちろん最初の相談目的として、「将来のお金の不安」があるために相談されたと思います。

しかし、為替リスクを理解しないままこの保険に加入することは非常に危険です。

あなたの大事な資産を守るためにも「外貨建て保険には入らない」という決断をすることもとても良い決断です。

それでも外貨建て保険に入りたいあなたへ

それでもお金が増える「可能性」があるなら外貨建て保険に入りたいという方に向けて外貨が建て保険に加入する時に守るべきルールをお伝えします。

①加入金額は月1万円までに抑えよう

30歳の人が65歳までこの外貨建て保険に入った場合、

1万円×12か月×35年=420万円

この金額に

外貨保険がうまく運用された場合

420万円×120%=504万円となり、84万円も銀行に預ける場合よりも多く受け取ることができます。

反対に、外貨保険がうまく運用されなかった場合は

420万円×80%=336万円となり、84万円の損となります。

月一万円外貨保険に回すだけでもこれだけのリスクが潜んでいるのです。

これが月2万円、3万円という金額を設定した場合には将来的に得する可能性も損する可能性も168万円や252万円など大きな金額となってしまいます。

将来の資産形成を目的に加入する場合はなるべく小さな金額で加入するように心がけましょう。

②絶対に解約しない覚悟で加入しよう

前の項でお話しした通り為替にはお金が増えているタイミングと減っているタイミングが必ず存在します。

保険会社からくる現在の状況等の手紙を見た時に自分のお金が減っていたら「今すぐ解約したい!」と思ってしまう気持ちになると思います。

しかし、この外貨建て保険には「ドルコスト平均法」という投資方法が採用されており、長期間目的の投資商品を買い続けることによってリスクを減らす手法が採用されています。

そのため、損しているから解約したい!と思って解約したら、次の月にはその損した部分は元に戻っていることも十分可能性としてはあります。

外貨建て保険への加入を検討されている方は必ず「最後までかけ続ける覚悟」をもってこの保険に加入するようにしてください。

③わからないことは全てなくして、自己責任で加入しよう!

この外貨建て保険という商品はもはや保険ではなく「投資商品」であると言えるでしょう。

いくら、担当者の説明が不足していた、いい話しかされなかったと言っても最終的に申込書にサインをするのはあなたなのです。

仮に将来損をすることになってしまっても「あの人の説明が悪かった」と言うようなことがないように、わからないことがあれば、担当者でも保険会社にでもいいのですべて確認してから自分が全責任を負うことができると判断した場合だけ加入するようにしましょう。

まとめ

外貨建て商品に対する苦情は起こるべくして起こったことはこの記事お伝えした通りです。

もちろん新商品が発売されると保険の担当者は必死にそれが「いいもの」として説明してきます。

その説明に魅力を感じることはもちろん悪いことではないですが、外貨建ての保険商品については「投資商品」であるという自覚をもって慎重に検討するようにしましょう。