得する保険の相談

かんぽ生命の保険不適切販売はいったい何が「不適切」だったのか?

はじめに

2019年も半分が過ぎようとしていたころ、テレビのニュースで大きく報じられたのが、

「かんぽ生命の保険不適切販売」です。

この記事では、かんぽ生命が行ったこの「不適切販売」について、なにが不適切だったのかをわかりやすく説明します。

保険業法の観点からみると完全に「不適切」

保険商品というものは「金融商品」の一つであるため、保険を売るためのルール(法律)である「保険業法」というものがあります。

この保険業法は2016年5月29日改正されて、よりルールが厳しくなりました。

厳しくなったポイントは3つあります。

意向把握義務の導入

意向把握義務とは、保険を売る人が一方的に話すのではなく、お客さんはどのような保険に入りたいのか?毎月保険に払えるお金はいくらぐらいなのか?をきちんと聞いて、お客さんに納得してもらったうえで、保険に入ってもらいましょうと定めたルールです。

情報提供義務の導入

情報提供義務とは、保険を売る人が、自分は何の保険を売るのか保険の中身はどのようなものなのかなどのすべての情報をお客さんに説明しなければいけないと定めたルールです。

代理店の体制整備義務

保険という商品は保険会社直接販売するのではなく、ほとんどの場合が「保険代理店」というところで販売されています。この保険会社のかわりに保険を販売する保険代理店に対して、保険会社はしっかりと正しい販売を行っているか管理しましょう。代理店自身も個人情報の管理や保険の販売方法などを今まで以上に正しく厳格に行いましょうと定めたものです。

今回のかんぽ生命の保険の販売についてはこの「意向把握義務」「情報提供義務」「体制整備義務」どの観点から考えても正しい保険販売がされていませんでした。

同じ保険を販売するものとしてかんぽ生命の売り方は「最悪」と言えます。

主に保険を勧誘されていたのは中高年

かんぽ生命の保険販売員に説明を受け保険に加入したのは、「中高年」の方が多かったそうです。

住んでいる地域に1つはある身近な「郵便局」の人が自分のことをダマして保険に加入させるなんて夢にも思わなかったことでしょう。

しかし、現実に多くの人が騙されて、保険料の2重払いや不実告知(実際には病気になったことのある人が、病気になったことがないとして保険に加入すること)を教唆され、実際に病気になった時には保険金が支払われないなどの問題が多く報告されています。

もし、この記事を読んでいるあなたが数年前にかんぽ生命の説明を受けて保険に入った、見直しをして乗り換えたというこがあるのであればお早めに自分の保険の加入状況を確認することをおすすめします。

保険を売る人だけが悪いとは言えない

もちろん相手にウソの説明や正しい説明をしないことは保険の販売員として絶対にやってはいけないことです。

しかし、今回のかんぽ生命の事件について「保険販売員」だけが悪いということは言えないでしょう。

というのも、かんぽ生命の保険販売員には過大なノルマがあり、そのノルマを達成しないと明日食べていくのにも困るぐらいのお給料になってしまったそうです。

これは保険販売員個々人の問題ではなく、おおもとであるかんぽ生命自体がそのようなノルマを課していたのが問題なのです。

一刻も早いかんぽ生命の体制整備とお客さんの保険加入状況が必要です。

まとめ

もし、あなたがお買い物をするとなった時、お店の人のことを「商品に詳しい人」「商品のことを正しく伝えてくれる人」そのように考えるのはとても普通なことです。

この一般的な感覚を利用して言葉巧みに保険に加入させたのが今回のかんぽ生命の事件です。

この記事を読んだあなたはぜひ保険の話は一つのお店で聞くだけでなく、2軒でも3軒でも保険の相談に足を運んで、十分に納得したうえで保険にはいるようにしましょう。